特別企画
若手職員に聞きました!
Q1就活で重視していたことは?
(事業内容)
何らかの形で学術研究や研究者の支援に関する仕事がしたいと考えていました。
採用説明会で先輩方のお話を聞き、JSPSは学術そのものを大切にする機関だと再認識しました。そのため、学生時代、学業や研究を真面目に取り組んできたこと自体をきちんと評価してくれる組織だと思い、安心して受けることができました。
(人・職場の雰囲気)
OBOG訪問を行い、仕事や職場の人間関係についてお話を伺いました。
(働きやすさ)
興味が持てる内容であることを一番に、仕事と子育てを両立できるような職場を選びました。
Q2学生時代にやっておきたかったこと
(学業)
語学力を身につけるとともに、外国に対する理解を深めておけばよかったと思います。
一般教養の授業等で、幅広い研究分野の概論や総論を受講しておくと、様々な学問分野について知ることができて、楽しかっただろうなと思います。
国内外の研究者、学生、大学関係者など様々な立場の人と関わる仕事なので、業務に直接関係ないような知識が役に立つこともあります。
(旅行)
まとまった時間をとれる学生時代に、もっと旅行をしておけばよかったと思っています。
(サークル・部活動)
所属していたサークルの活動を、やりきった!と思えるくらい全力で取り組めば良かったなと思います。
Q3入職してからJSPSの印象は変わった?
(入職前)
科研費や特別研究員制度を行う組織だと思っていました。
真面目でお堅いイメージを持っていました。
(入職後)
資金分配だけでなく、一般に向けたアウトリーチ活動や、国際事業も盛んに行っています。
ボトムアップで制度改善を行おうとする柔軟な組織です。
JSPSでは科研費以外の事業も幅広く行っています。各事業に関するページも要チェックです。
Q4JSPSの職員ってどんな人?
(真面目)
真面目な方が多いですが、堅苦しいわけではなく、ユーモアのある面白い方もいらっしゃいます。
職場での服装は、オフィスカジュアルの方が多いですが、お気に入りのかりゆしウェアで通勤する私のような個性派もいます。
(穏やか)
業務などで困ったことがあると、周りの職員の方々が積極的に助けてくれます。
(個性的)
文系理系、出身地など多様なバックグラウンドの職員がおり、周囲の考え方やアイディアに刺激を受けることが多々あります。
(外交的)
「学術」の大切さを共有していたり、「学術」そのものが好きだったりと、共通の価値観を持っているように思います。
Q5JSPSで働く魅力は?
(仕事内容)
国の政策に関わるようなスケールの大きい仕事と、研究者に寄り添ったきめ細やかな仕事の両方に携わることができます。
最先端の科学に触れる機会が多く有り、刺激を受けることが多いです。
(人)
入職前は人間関係に不安を感じていましたが、実際は優しい方ばかりで、上司や同僚に恵まれたなと思います。
大学や文部科学省など他機関からの出向者も多数いらっしゃるので、風通しがよく多様性に富んだ職場です。
(ワークライフバランス)
部署にもよりますが、ある程度それぞれの裁量で仕事を進めることも可能なので、在宅勤務や有給休暇等、家族との時間もうまく取り入れながら働くことができると思います。
Q6入職当初、苦労したことは?
担当がどなたか分からなかったり、誰に聞いて良いか分からなかったりということがよくありました。課内の方や他課の方に伺い、助けていただきながら交流を広げました。
在宅勤務の際は特に、上司に何をどこまで相談すればよいか分からず苦労しました。そのため、作業経過をわかりやすくまとめて、メールや電話で疑問点を簡潔に伝える習慣ができました。
研究者や他機関からの問い合わせ対応です。相手にとって、自分が新人であることは関係ないため、責任を持って対応しなければならず苦労しました。
最初は、そもそも仕事というものに慣れるのが大変でした。
各種略語や「レク」などの特有の文言がわからず、話についていけませんでした。
OJTとして採用日から仕事が始まるため、分からないことだらけでした。先輩職員の方がすぐフォローに入ってくださいますが、疑問に思ったことはすぐ質問・相談するよう心がけています。
Q7初めての業務は?
外国人研究者招へい事業の審査業務です。審査は書面審査、合議審査の2段階に分かれているのですが、5ヶ月くらいかけて、審査依頼、合議審査の資料作り、採用通知の発送等々、一連の業務を担当しました。色んな方へ質問に伺い、一つ一つ地道に進めて、やりとげることができました。
大学とのWEB会議に出席しました。知らない言葉が飛び交っていましたが、その都度調べることで勉強になりました。
1年目でも会議に出たり、制度の改正案を提案できたりと、きちんと業務に関われるのでやりがいを感じます。
他部署からの周知事項などのメールを課内展開しました。ただ転送するのではなく、要約や補足など、分かりやすい工夫をするよう助言されました。任された業務をこなすだけではなく、自分で考えて「仕事をする」意味を実感しました。
会議の日程調整です。著名な研究者や外国人の方も多くいらっしゃって、メールを送るのにも緊張しましたが、無事スケジューリングをすることができてほっとしました。日程調整はどの部署でも必ずある業務なので、早い段階で経験できて良かったと思っています。
Q8同期との関わりは?
毎日一緒にお昼を食べに行くほど仲が良く、それぞれの部署の仕事の話や悩みを話すことができます。
同じ課や部署にいる同期に業務の相談をしたり、分からないことを聞いたりして助け合っています。
同期から話を聞いて、別事業について知ることもあります。担当者の声なのでわかりやすいです。
業務で関わることはあまりありませんが、ランチや終業後にご飯に行くこともあります。
結婚や子育てなど、仕事のことから私生活を含めたことまで、折りを見て、相談し合っています。
業務で分からないことがあれば意見を求めたり、軽微な用であってもコミュニケーションを取るために敢えて顔を見に席に立ち寄ったりしています。
同じ階の同期とは近況報告をしあったり、ランチに行ったりしています。同じ課の同期の仕事ぶりを見て、尊敬する、見習いたいと思う部分が多くあります。
Q9業務中の楽しみは?
色々な分野の研究に触れられることが楽しいです。知りたがりの人には向いている職場だと思います。
現在の所属部署は大学に出張することが多く、そこで最先端の施設や学生の取り組みを拝見することができます。現在の仕事へのモチベーションに加え、知らない分野への学習意欲も刺激されます。
業務の合間にする先輩職員とのちょっとした雑談を楽しんでいます。
審査会への出席です。一流の先生方が各申請課題について議論する様子は大変刺激的です。
息抜きに飲んでいるコーヒースティックを交換して楽しんでいる先輩もいます。
回覧される文教ニュースや科学新聞を読んで、最近の研究や大学の動向を学ぶことも楽しみの一つです。
Q10仕事のモチベーションは?
研究者の方に「学振の事業のおかげでこれまで研究を進めることができた」というようなことを言っていただいた時には、とても嬉しく、JSPSで働いていて良かったなと強く思いました。
学生時代、一緒に研究していた先輩、後輩、お世話になった先生方の存在です。日本の研究に微力ながらも貢献したいと思っています。
入職して数ヶ月ですが、少しずつできる業務が増えていくことが嬉しいです。
業務を離れた時の開放感です。
学生時代には経済的に難しかったことにも挑戦できる環境になったので、プライベートに負けないくらい仕事の時間も充実させたいと思い頑張っています。
ノーベル賞のニュースや、最先端の技術がテレビなどで紹介された時は、自身の仕事が日本の研究、ひいては皆の便利で豊かな暮らしに繋がっているのかなと感じて嬉しくなります。業務で関わった研究者の方をテレビや新聞で見かけることはたくさんあります。そのくらい最先端の研究に近いところで働けているのだなと実感します。
私が主に担っている仕事の一つ一つが今後の科研費や特研のより良い制度確立、延いては学術振興につながるという思いで働いています。
Q11プライベートとの両立はできる?
(YES)
繁忙期と閑散期の波はありますが、私用等で休暇を取りやすい環境だと思います。
学生時代よりも趣味に対して集中して打ち込めているように思います。土日に加え、夏季休暇や年次有給休暇などもあり、プライベートに割ける時間も充分に確保できます。
現所属の課では、時短勤務や子育てをしながら働く職員も多いです。私も妻も共働きをしながら子育てをしているので、保育園の送迎や家事・育児を含めて、両者のバランスをみながら過ごしています。
最初の2ヶ月ほどは、学生時代の研究や趣味から離れていましたが、「自分らしくない!」と思い再開しました。終業後や休日にオンラインで国際交流や語学学習をしたり、論文投稿をしたり、仕事とプライベートのメリハリをもってどちらも充実させています。
Q12職員同士のコミュニケーションは?
立ち話からランチまで、コミュニケーションの機会があります。年次の近い遠いはあまり関係なく話す機会があると思います。
上司や同僚とランチに行くことがあります。オフィスの周辺にはおいしいランチのお店もたくさんあるので、新しいお店を開拓していくことも楽しみの一つです。
時折上司からもお誘いいただき、食事会・飲み会を通じて普段の職場や今後の展開に関するコミュニケーションをとっています。
「皇居周りのランニング」「フットサル」「BBQ」など、有志で集まって楽しむ会が開催されています。
理事長を含めたJSPS職員の希望者全員で集まって、夕食をとりながら話す機会がありました。1年間幹事を経験し、準備は大変でしたが、JSPS全体で和気あいあいと楽しめる良い経験となりました。
無理に誘ってくるような方はいらっしゃらないので、安心感があります。
Q13どんな職員になりたい?
まずは、”JSPSとはこういうところ!こんな仕事をしています!”とキチンといえるくらいJSPSを知り尽くすことが目標です。
JSPS全体の業務や動きについて理解し、他課の職員とも連携しながら業務を行う職員になりたいです。
研究者に寄り添った考え方や研究者のための事業であることを常に意識して、業務を進められるようになっていければと思います。
まわりと協調して、気さくに話し合えるような職員になりたいです。
担当業務に直接関係することだけでなく、日本の科学技術政策の動向等、学術に関連する情報全般に常にアンテナを張り、今後の学術振興事業はどうあるべきなのか、自分なりに考え、業務に活かせるようになりたいです。
多くの職員の中で自分だからこそと思える知識やスキルを何か一つでも身につけたいと思っています。
Q14目標とする職員はいる?
(YES)
自分が迷ったり落ち込んだりしたときに、先輩にたくさん話を聞いてもらいました。私もそんな先輩になりたいです。
交渉・調整が上手く、周りの仕事がスムーズに進むように環境を整えて下さいます。また、どんなに忙しいときでも根拠・理由まで含めて業務内容を説明する姿勢を目標としています。
姿勢や考え方が一貫していて、信念を持った「大人」だと感じています。
(NO)
周りの先輩から見習いたい点は多々ありますが、自分は自分としてそれらを取り入れたいと思っています。
Q15JSPSで叶えたい夢、挑戦したいことは?
(学術振興)
研究者が事務作業に追われることなく、のびのびと研究に打ち込める環境づくりができるといいなと思います。
事業終了後に、日本や海外の研究者の方々に向けて行うアンケートで、資金が不足しているとのご意見を多くいただいているので、少しでも予算を増やして、事業の改善につなげたいです。
自分がJSPSを志望した理由の一つである「よりよい研究環境作り」の一環として男女共同参画推進事業に興味があります。入職後に新しく知る業務、新しく生まれる業務があると思うので、何か一つの夢を掲げるのでは無く、日本の学術を支えたいという思いを軸に持つことが大事だと思います。
高専、大学、大学院という道を選択してきた私がどんな風に貢献できるかを見つけることが目下の課題と認識しています。好きな職業ランキングのトップに研究者が来ることが大きな目標(野望?)です。周囲の研究者の本音などを聞いておくと、我が国が抱えている研究行政の問題などが見つかるかもしれませんし、それが自身の夢に繋がるかもしれません。
JSPSの保持しているデータの整理や活用から研究者や学術界に貢献できることがないか考えてみたいです。
(業務・キャリア)
JSPSが行っている業務について、一般の認知度がまだまだ充分でないと感じるので、その点の強化に携わりたいです。
目前の目標は、担当しているJSPS主催のイベントを成功させることです。今年は一年目で諸々先輩職員にやってもらっているので、来年は主導的にイベント準備~開催まで行いたいです。
研究者向けのシンポジウムを開催する機会があれば企画段階から携わりたいです。
海外研修、海外センターへの赴任、大学への出向など、JSPS本部以外での経験を積むことです。研究者と直接交流できる機会もあればよいなと思います。
文科省や大学、その他の機関に出向し、外からの視点で学術を取り巻く環境やJSPSについて知ることで、新たな知見を得たいです。
(自己啓発)
英語やその他言語の勉強に挑戦したいです。
JSPS入職と同時に大学院博士課程に進学をしたので、いつかは学位を取れるように頑張りたいです。
学位取得に興味があります。普段から学術情勢にアンテナを張り、知識を増やしたいです。
業務に関連する資格の取得です。研修にも積極的に参加し、様々な知識を得て、業務に還元することが目標です。
総務省情報システム統一研修(e-learning)をすべて受講することです。
Q16こんなJSPSにしていきたい!
(研究支援機関として)
お役所仕事も多いですが、前例踏襲で無難に済ませるのではなく、変えていくべきところは積極的に変革し、JSPSとして主体的に今後の研究振興について考え、行動していきたいです。例えば、募集要項の文言など、毎年、研究者や研究機関の要望・必要に応じながら、また課内や他課の職員と話し合いながら、改善点を検討し、修正が施されています。そのような柔軟な姿勢は失いたくないものです。
JSPSとして行うべき事業とそうでない事業を熟慮、決定できる組織にしたいです。また、情勢が変化し続けるなかであっても、可能な限り現場の研究者や機関を尊重する組織でありたいです。
研究者の支援は技術立国には必要不可欠ですが、現状の支援システムでは不十分な点が多いように思います。博士学生や研究職の先生方など、広く声を集め、現場と密接に関連し合う組織にしていきたいです。
国際的に活躍する研究者を増やすことです。限られた財源で、国内外の研究を支え発展させていくために、不要な経費削減に取り組みたいです。また、研究者のキャリアやライフステージを考慮し、継続的に支援していきたいです。
研究者の取り巻く環境を変えていくためには、それに関わるJSPSも、常に時代に対応していく必要があります。何が必要で、何を変えていくべきかを一緒に考えられる・発信できる組織でありたいと思います。
これまでにJSPSが築いてきた国内外の研究者や関係機関からの信頼をより確かなものにしていくためにも、JSPSのミッションや方向性を明確にし、学術振興の分野では、文部科学省や他の研究支援機関を牽引する機関にしたいです。良い意味で、文部科学省とは違う機関として残っていきたいと思います。
(内部改革)
新規職員に対する研修や、中堅以上の職員へのフォローアップがより充実した組織にしていきたいです。
国の政策と研究者や大学を取り巻く現状の両方に理解を深め、よりよい制度は何かを日々考え、実現し続ける組織になってほしいです。その実現のために、若手でもどんどん発言できるボトムアップ型の風通しのよい組織にしていきたいと思います。
公益に資する仕事である分、特に人員を大切にして欲しいですし、これから就職する方々にとって魅力的な組織でありたいです。
ここで働いて良かったと将来までずっと思えるような組織を作りたいです。
常に学術界の動向に沿った組織として、そこで働く職員が持っている知識、情報も日々アップデートされるべきと考えています。独立行政法人の一組織として、女性の働き方改革(すでに女性の管理職の方は多くいらっしゃいますが)はもちろんのこと、働く人全員のメンタルケア、能力開発を怠らないことが必要だと感じます。
出向者や特任職員等、様々な立場の職員がいる中で、相互理解を進め、今後とも全体として同じ方向を見て業務に取り組める組織でありたいです。