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PEOPLE 01

PEOPLE 01

国際統括本部国際事業部研究協力第二課

課長  K.K.

採用年月:1995年4月採用
出身学部:法学部

現在の職務内容

諸外国との二国間交流の支援

 各種国際事業のうち日本と相手国との二国間による共同研究やセミナーを支援する「二国間交流事業」及び「国際共同研究事業」を担当しています。海外の研究者との共同研究は我が国の研究力を強化するためにも必要なことですが、国際共同研究を始めるにあたっては様々なハードルがあります。そのため、日本学術振興会と諸外国にある学術振興機関との間で国際協力に関する合意を締結し、お互いにそれぞれの国の研究者に研究費を支給することにより、安定して研究活動ができるように支援しています。またここ2年余り、コロナ禍のため国際的な人的交流ができていない状況ですが、学術研究の進展を止めないよう、諸外国の学術振興機関と密接に連携し、オンラインを活用するなどして事業を実施しています。

JSPSを志望した理由

やりがいは後からついてきた

 就職活動では公務員や公益法人等を志望していましたので、文教団体職員採用試験も選択肢の一つとして受験しました。当時は就職氷河期のため、とにかく内定を得ることが第一で、当初は学術の振興に寄与したいという気持ちはそれほど強くなかったかと思います。当時の二次試験は午前中に英語の試験、午後に面接がありました。昼食時においしい仕出し弁当が全受験者に提供され、すごい法人だなと思ったことを記憶しています。それが決め手になったわけではありませんが、大学の指導教授からの薦めもあり、最終的に日本学術振興会に就職しました。就職後様々な業務を経験し、また研究者の先生方や文部科学省、大学、研究機関の人々との交流を通じて、我が国の発展のため学術研究を支援する業務に日々やりがいを感じています。

業務において印象的だった出来事

一緒に仕事する仲間に感謝

 これまで様々な業務を経験しましたが、特に印象に残っている業務を紹介します。係員時代、就職2年目に「未来開拓研究推進事業」の立ち上げに携わりました。この事業は日本学術振興会がそれまで実施したことがなかった大型の重点研究プロジェクト支援事業であり、事業の仕組みやルールなど一から作り上げなければならず、チームの一員として微力ながら連日夜遅くまで奔走しました。係長時代には、人文学、社会科学の新しい学問領域の創出を目指す「人文・社会科学振興プロジェクト研究事業」及び小中高生に科学の面白さを感じてもらう「ひらめき☆ときめきサイエンス」の立ち上げに携わりました。
 いずれの業務も一人では成し得ることはできません。新しい事業を立ち上げるため具体的な仕組みなどについて研究者らと議論しつつ、プロジェクトチームの皆でアイデアを出し合いながら、円滑に事業が開始できるよう進めてきました。その過程でうまくいかない時もありますが、チームの仲間を信頼し、粘り強くゴールを目指して真摯に取り組むことが大切だと感じています。

就職活動中の方へのメッセージ

我が国の学術研究を支える黒子

 日本学術振興会に興味を持っていただいた方は、おそらく学術研究を支援することを通じて我が国を、社会を良くしたいという気持ちのある方だと思っています。支援業務は一見地味に見えますが、研究活動を確実に推進するためには無くてはならない仕事です。また、学術研究の成果は短期間で目に見えるかたちになるわけではないため、我々の業務の成果も数値で測ることが難しい面があります。そのため、学術研究の支援を通じて社会を良くしたいと思っている皆さんの発想力と挑戦する力が必要となります。皆さんと一緒に仕事ができる日を楽しみにしています。

職歴/略歴

MY CAREER

1995年4月
会計課(経理・給与業務担当)
1996年4月
研究推進課(未来開拓研究推進事業の立ち上げ)
1999年1月
庶務課(学振法改正のため文部省へ出向、海外語学研修(米国))
2000年11月
人物交流課(外国人特別研究員事業担当)
2003年1月
研究事業課(人文・社会科学振興プロジェクト研究事業及びひらめき☆ときめきサイエンスの立ち上げ、係長に昇任)
2005年9月
総務課兼監査室
2007年8月
米国ワシントン研究連絡センター副センター長(初めての海外勤務、家族と一緒に渡米)
2010年5月
企画情報課兼監査室(事業仕分け対応、第3期中期目標・中期計画の策定)
2013年4月
総務課兼監査室
2014年7月
研究助成第一課(科研費の審査・交付業務担当、課長代理に昇任)
2017年4月
九州工業大学会計課課長(北九州にある国立大学に出向、管理職として初めての大学勤務)
2020年4月
現職