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PEOPLE 11

PEOPLE 11

ワシントン研究連絡センター

副センター長  A.W.

採用年月:2011年4月採用
出身学部:人文社会系研究科(修士課程修了)

現在の職務内容

海外との架け橋は小さな組織から

 当センターでは米国・カナダと日本の研究機関や研究者の懸け橋になるための業務を行っています。
 「Science in Japan Forum」などのイベントでは、それぞれの国のハイレベルな研究者に講演をしていただき、関係強化と将来の学術の発展を目指しています。また、学振のフェローシップ事業に採用されたことのある米国およびカナダの研究者が作る同窓会の支援も行い、同窓会の方々がもともと持っている日本の研究者とのコネクションを大事にしています。
 海外センターは10名未満の小さな組織です。副センター長は、総務、会計、人事、情報システムといった管理部門と、前述のような事業部門の業務の両方を行うことができます。海外での業務は難しい側面もありますが、東京本部と連携しながら、小さな組織全員で協力して乗り越えていくといういい側面も感じています。

JSPSを志望した理由

最後の決め手は一緒に働く役職員

 学生時代、人文系の研究室(西洋古典学)で、指導教員、先輩の研究に向かう姿勢を目の当たりにしていた中で、人文学の教員ポストや予算の削減が社会問題になりつつあったこと、先輩が学振の特別研究員に採用されたことや、授業の中で科研費の存在を知ったこと、同級生から文教団体職員採用試験を教えてもらったことをきっかけに、学振に関心を持つようになりました。
 とはいえ、学振だけを志望していたのではなく、就職難の時代だったので、様々な業界(出版、教育、行政、ほか)を回りました。アルバイト、就活、修論の準備を同時に行うことで時間のマネジメントの勉強にもなりましたし、アルバイトは気分転換にもなりました。
 入職した最後の決め手は、内々定後に出会った同期や役職員の雰囲気でした。何をしたいかに加えて、どういう環境で働きたいかが自分にとって大切なことだったのです。

業務において印象的だった出来事

研究を支えることと、学振を支えること

 学振では、採用/採択された研究計画等のその後の状況を確認する業務があります。その業務においては、評価を行う研究者とともに研究現場に直接足を運び、研究者や機関の事務職員の声を聞くことで、研究支援について考えることができました。同時に、出張や会議の手配、予算管理を数多くこなすいい経験になりました。
 また、管理部門(人事)の業務では、当初は知識不足もあって戸惑うことばかりでしたが、そのうち管理部門の仕事の奥深さ、大切さがわかるようになりました。数百名規模の小さめの組織ですので、次第に職員の顔と名前、それぞれの行っている業務が一致してきて、組織を支えることを具体的にイメージしやすくなったからだと思います。
 現在のセンターでの業務にもこういった経験が確実に生きています。

就職活動中の方へのメッセージ

ご応募お待ちしております

 いろいろな業種、業界がある中で、独立行政法人の事務職員に関心を持っていただきありがとうございます。
 学振では、研究者の方と直接やりとりして面白い話を聞くこともできます。もしかしたら、憧れの研究者や身近な研究者と一緒に仕事をする機会もあるかもしれません。一方で、板挟みになるような仲介役を担うことも多いので、しなやかに対応していく力が鍛えられる現場です。学振の中には就活中にはまったく知りえなかった業務もたくさんあるはずですので、そういう業務にいきなり配属されることもあることでしょう(私がそうでした)。
 それでも、学術を支える仕事に少しでもご興味があれば、ぜひご応募をご検討ください。お待ちしております。

四ツ谷/麹町のおすすめ

 四ツ谷駅と麹町駅のどちらからもアクセス可能、半蔵門駅からも歩けます(おすすめ1)。近所には、桜や紫陽花、新緑の美しい土手があり(おすすめ2)、高級老舗ホテルなどがある閑静な一角もあります(おすすめ3)。麹町ではおいしい飲食店が立ち並び(おすすめ4)、四ツ谷では飲み屋街が待っています(おすすめ5)。江戸時代から続く歴史地区や(おすすめ6)、桜で有名な千鳥ヶ淵を歩いてみるのも風情があります(おすすめ7)。東京を代表すると言われるたい焼き屋も徒歩圏内です(おすすめ8)。
オフィスビルは比較的新しくてきれいなことも重要なポイントです(番外)。

職歴/略歴

MY CAREER

2011年4月
国際事業部研究協力第一課(国際事業部の庶務、とりまとめ)
2013年4月
研究事業部研究事業課(世界トップレベル研究拠点プログラム(WPIプログラム)担当)
2015年4月
人材育成事業部大学連携課(スーパーグローバル大学創成支援事業担当)
2016年4月
総務部総務課(人事)
2019年4月
国際統括本部国際企画課(国際事業部の総括、庶務)
2021年10月
国際統括本部国際企画部国際企画課(ワシントン研究連絡センター)