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PEOPLE 14

PEOPLE 14

研究事業部研究助成企画課

係員  J.H.

採用年月:2016年4月採用
出身学部:生命環境科学研究科地球科学専攻(修士課程修了)

現在の職務内容

科研費の縁の下の力持ち

 科学研究費助成事業(科研費)の応募・審査の基盤となる電子申請・審査システムの統括・調整業務を担当しています。
 科研費は金額規模や目的が異なる様々な種目があり、全国の研究機関や大学の数多くの研究者が研究費を受け取り、研究活動を行っています。私は振興会内のそれらの種目の担当者と相談しつつ、約10万件にのぼる申請が適切に受け付けられるように、あるいは数千人以上の審査委員がより円滑な審査をできるように日々のシステム上の操作や、改修のとりまとめを行っています。
 応募・審査業務の最前線を担当する訳ではありませんが、システムで問題が生じると応募も審査も出来なくなってしまうため、科研費業務を支える縁の下の力持ちな存在だと自分は考えています。また、全種目に関わった業務を行っているので、種目を跨がる案件の調整も、重要な業務です。

JSPSを志望した理由

基礎研究に貢献したいと思った学生時代

 大学・大学院(修士)では古生物学を専攻していました。古生物学は化石の発見がニュースになったりする一方、他の人から「何の役に立つの?」と言われがちで、その度に自分自身もその意義を考えるにつれ、次第に古生物学を含む基礎研究の重要性を認識し始めました。そして、基礎研究全般に貢献できるようなことをしたいと思うようになりました。
 日本学術振興会の名前は特別研究員事業(通称「学振」)で知っていましたし、日本の資金配分機関のなかで数少ない、研究者の自由な発想に基づく「ボトムアップな」研究を支援している点に惹かれて志望しました。
 就活当時は博士課程に進むか悩みながら、大学や研究所といった研究が行われる現場の事務職の採用試験も受けましたが、より幅広い分野、多くの研究者に貢献できそうだと思った振興会に入職しました。

業務において印象的だった出来事

大変だった分印象に残った業務

 WPI(世界トップレベル研究拠点プログラム)事業を担当している時、仕事はなかなかハードでしたが、世界をリードするような研究の現場に視察に行ったり、ノーベル賞受賞者をはじめとする日本の科学界を代表する方が集まって科学技術のことを真剣に考える場に立ち会えたりしたことは自分の糧になる経験だったと思っています。
 もう一つは、科研費のある種目の応募審査業務を担当しているとき、予定している審査会が新型コロナの感染拡大で開催できなくなり、審査がストップしてしまいました。その際、違うやり方が出来ないか急遽検討し、遅れをなるべく最小限に留めて審査が進むよう調整したことも、大変ではありましたが、印象的な出来事です。

就職活動中の方へのメッセージ

小さな事でも大きな結果に

 仕事上数多くの研究者と関わる機会があり、その方々を通して自分の担当している日々の業務が研究活動の支えになっているとよく感じます。
 就職してすぐに大きなことは出来ないかもしれませんが、自分にもできる小さな工夫でも研究界全体にとって大きなプラスになることもあり、それが出来ることがこの職場の魅力の1つだと思っています。

働きやすさについて

 最近子供が生まれ、2ヶ月間ではありますが育児休業を取得しました。男女問わず子育て中の方も多く、理解がある方が多くて助かっています。

SCHEDULE

ある一日のスケジュール

  • 8:50

    子供を保育園に送ってから出勤。

    子供が保育園に通い出す前は8:30始業を選択していました。

  • 9:00

    始業

    メールチェックや回ってきた決裁文書の確認を行います。他の課・係からたくさんメールが来る係なので、休暇明けは100件ぐらいたまっていることもあります…。

  • 10:30

    日常業務

    応募や審査のために必要なデータ類をシステムに取り込み、反映させる作業を行います。

  • 12:00

    お昼

    妻が作ってくれるお弁当を持参することもあれば、仕出し弁当を頼むこともあります。
    麹町駅の近辺はキッチンカーや飲食店が多いので気分転換でそちらに行くことも。

  • 13:00

    打ち合わせ

    システムの今後の改修方針について、保守改修を担当する業者さんと打ち合わせを行います。種目の担当者にも同席いただき、認識の摺り合わせを行っていきます。認識がズレたまま調整が進むと後で大変なことになるので、両者の間に立って交通整理を行います。

  • 15:00

    問い合わせ・トラブル対応

    夕方に差し掛かってくると、システムの動作についての質問や、トラブルの連絡が何故か増えてきます。必要に応じて業者さんにも確認しつつ回答・対処します。
    出勤している時は、フロア中を歩きまわり、色々な種目の担当者に呼び止められ相談するため、歩数が増えます。

  • 18:00

    退勤

    日によっては1~2時間残業することも多いです。
    在宅勤務の場合は、退勤後そのまま家事育児に突入します。

職歴/略歴

MY CAREER

2016年4月
国際事業部人物交流課(外国人特別研究員(サマー・プログラム)と外国人研究者招へい事業を担当。)
2018年1月
世界トップレベル拠点形成推進センター
→(組織再編)経営企画部国際先端研究拠点形成推進室(WPI事業の応募・審査・評価業務を担当)
2020年1月
研究事業部研究助成企画課(科研費(挑戦的研究)の応募・審査業務を担当)
2021年4月
経営企画部情報企画課
→(組織再編)研究事業部研究助成企画課(科研費の電子申請システム(応募・審査関連)の調整業務を担当)