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PEOPLE 14

PEOPLE 14

信州大学研究推進部産学官地域連携課

係員  Y.H.

採用年月:2017年4月採用
出身学部:理学部 宇宙地球物理学科 天文学コース

現在の職務内容

大学職員として長野で邁進中

 現在は学振を離れ、信州大学の職員として出向しています。私は研究推進部産学官地域連携課という部署に配属となり、信州大学の産学官連携や社会連携強化に関する業務などに携わっています。具体的には、大学の教員と民間機関等との共同研究や受託研究などの契約を締結する際の契約書の調整、決裁の起案や契約データ管理・集計などの業務を行っています。主に他部署の経理担当者や契約担当者と連絡を取りながら業務を進めることが多いですが、案件によっては教員や外部機関の担当者の方と直接調整や連絡をすることもあります。
 大学では研究の現場により近いところで業務に携わり、学振とはまた異なる角度から実際の研究環境を知ることができ日々勉強になります。

JSPSを志望した理由

研究者が研究に専念できるように

 私は大学を学部生で卒業したため、本格的な研究をしたことがありませんでしたが、私の所属コースでは大きなプロジェクトに携わる教授や特別研究員を目指す先輩方が身近にいらっしゃり、その環境の中で学振を知りました。
 学生生活を過ごす中で、現在の研究者の環境では自由に研究に専念するのは難しいという話をよく耳にすることがあり、就職を考える頃には、そのような研究者を支える仕事がしたいと思うようになりました。その思いもあり、学振のほかには、国立研究開発法人や大学の職員など、分野や職種などは違えど「研究者を支える仕事」を志望して就職活動をしていました。

業務において印象的だった出来事

研究者の思いにふれ

 1、2年目で特別研究員事業の審査会業務に携わり、審査委員を務める研究者の方々はご自身の業務だけでも大変ご多忙のところ、かなりの量の申請書を丁寧に読み込んで評価してくださっている現場に立ち会いました。日本の将来を担う研究者を大事に育てていこうと思ってくださる方がとても多いことを知り、嬉しさとともに私も頑張ろうと思えました。また、学振内では特別研究員の制度をより良くするための議論をはじめ、今後の日本の学術振興を考える重要な議論が多くの研究者を交えて日々なされています。実際に研究環境の改善や人材養成を進める中でどのようなことが課題となっているのか現場の生の声を知る機会となり、会議の度に非常に勉強になりました。

就職活動中の方へのメッセージ

自分がやりがいを感じられる職に

 自分が将来数十年働くことを想像したときに(実際に何万時間になるか計算してみることをオススメします!)、数十年後の自分もきっと情熱を持ってやっていけると思えるような仕事に出会ってもらえたらと思います。私は現在まで様々な業務を経験しましたが、どの部署にいても「この業務がどこかで研究者を支えることにつながるかもしれない」と思うとやりがいを感じました。同じように、自分もずっとやりがいを感じて学振で働けそうだなと思う方がいらっしゃったら是非一緒に働きたいです。

全国各地の方と素敵な出会いが

 学振で働く職員は文部科学省や全国の大学からの出向者の方も多く、業務上での接点に限らず、懇親会や飲み会などで親睦を深める機会もたくさんあります。(私はお酒を一滴も飲めませんが気軽に飲み会にも参加できて楽しいですよ)
 出向者の方がご所属の機関へお戻りになる時に、涙でお見送りをするほどの仲になった方もいるほど素敵な出会いが何度もありました。実際にお戻りになった後も交流があり、今でも連絡を取っている方もいます。

職歴/略歴

MY CAREER

2017年4月
人材育成事業部研究者養成課(特別研究員事業の審査会や審査委員関連業務を担当)
2019年4月
文部科学省研究振興局振興企画課(行政実務研修生として学振関連業務などを担当)
2020年4月
人材育成事業部大学連携課(卓越大学院プログラム事業を担当)
2021年4月
信州大学研究推進部産学官地域連携課(共同研究等の契約関連業務を担当)